詩人:一
夜空の黒は、いけない色 体を揺さ振る、厭な衝動を生むよそれなのにあの人ときたら、マントにして羽織ってみせた夜空全部を背中につけて格好付けたあたしは下から見上げてたあなたの髪に触ったら、あなた笑った 夜が大きく深呼吸した黒いあなたのマントはあたしの左胸を貫いて腫れあがったハートをも乱暴に抱き包めた痛い、好きずっと、他の誰と恋しても、あの黒は染まらない今も痛い、今も