詩人:そほと
月死者の魂のやすまる処まだ生まれぬ赤子等の住む処いにしえの人々よあなた方が霊的直感で知りえた事実を退化した私は書物で知った犬神の一族が月に遠吠えするのも私が心淋しい時胸を突き破って両腕を指し伸ばすのも前世で縁の深かった「いとおしい人」の住むからではあるまいかいにしえの人々よそれにまちがいあるまいか