詩人:鱗子
シルバーホワイトの髪色の男の人の絵
ピンクや白や青の柄で愛おしい。
私のこの愛おしさに、ただシンプルに答えるあなたはただシンプルで、愛で、
汗や狼狽を彼から隠した。
そんなもの、一度、置いて、後で、と冷たくなる私は、
恋いしてみたいという希望の裏腹で叶わぬことを想い、嫌った。
なんだか、比べようもないことがあって、足の、足もとの原っぱ、草に目をやり、
こう匂いを嗅ぐ時間がほしい。と、
とても間に合わない。
絵はそこ、そういった場所に、私の中では架空に置かれていて
私の足もとは光のないグレーで躊躇の風を食んで震えている。
震えたら、天地のギャップに嫉妬のような気持ちが次に流れてくる、自分の気持ちや己の心に関わるから、それはとても大変なことなのだ。それでいて、感情を燃え上がらせたい。そういったことも日々淡々としたことで、なんだか大回りに生きている。
あなたのことが知りたい。
あなたと唇を重ねたい。
で逢う異性とは限られているから、なべても大切にしたい。
私は糸の切れた凧のような面持ちで、
でも自然と胸の膨らむ道のない空をば描いていたい、この凧は。