|
詩人:夢野咲道
顔についている目が見ているものは
そこにある風景でしかないよね
例えば、泣いている人の心の内を
ホントは何処まで分かってあげられるだろう?
顔についている目で見ているものが
繰り返すだけの平凡な毎日だとしても
そこに登場する人はきっと平凡なだけじゃないだろう
ホントの事は誰も顔には出さないものだから
顔についている目は前を向いているけど
心の目はちゃんと前を向いているかな?
顔についている目で見えているものが
いつも正しいとは限らないよね
色だって、形だって、模様だって
ホントに見えている通りなんだろうか?
顔についている目で見えているものは
光の当たり方ひとつで変わってしまうって事
ホントはそんな曖昧なものなんだって
分かっているだろうか?
顔についている目は前を向いているけど
心の目はちゃんと前を向いているかな?