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千波 一也の部屋  〜 「ショコラ猫」への投 票 〜

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[103012] ショコラ猫

詩人:千波 一也


みんな、猫です


首に

きれいな鈴を鳴らせて


どこが町でも

どれが月でも


慌てず

とまらず

つながります



眼のなかに

吸いこまれていった約束など

とうの昔のまろやかさ


いまさら

研がずとも良いではありませんか
 

耳ひとつ、

あるいは舌で

事足りるというのに



真っ黒な闇夜は

いつからか留守になり、

ふしぎな時計と

こんばんは

 

おぼえて

いましたか
 

気づいていますか


その菓子の

もともとのいろ

 

なくしていない、

鍵穴とろり


2007/06/06 (Wed)
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