詩人:どるとる
退屈が部屋に滞って ため息になる
指折り数えた季節は ついに終わった
マッチ棒で 灯した思い出が
燃え尽きる頃に 僕は冬に埋もれて
目を閉じて描く宇宙
気休めに並べた星
希望と名付けたのは
ささやかな強がり
アコーディオンが オーロラの音階を辿る
どこか愛らしい傷痕
悲しみを 涙にしないのは せめてもの強がり
引き出しの奥にしまった思い出
いつか灯るかな
つないだ手のひらに浮かぶ 誰かの顔
ランプのように
目を閉じて描く宇宙
気休めに並べた星
希望と名付けたのは
ささやかな強がり
アコーディオンが オーロラの音階を辿る
どこか愛らしい傷痕
悲しみを 涙にしないのは せめてもの強がり。