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[192094] ひなげしの花

詩人:どるとる


子供の手から空に放たれた風船
見上げる君の瞳は 夕暮れの空を映してる

「悲しいことなんてない」
無理やり書き換えた
上書きの世界
下書きもしないで

隙間なく つなぐ
手のぬくもりに
抗うこともできず
愛に包まれていく

ほのかに香る髪の
甘い 花の匂い
薄化粧の 空
昼下がりに見た夢

電車の窓の外
流れる景色が変わる
手を伸ばせばすぐにでもふれられる

思い出はいつも
明日に道は 続いてる
あの丘の向こうに
咲いたひなげしの花

ゆらり ゆらり
水面をただよう
花びらに
思い重ねてた

目を閉じて
耳をすませば
返り咲く夏の記憶

隙間なく つなぐ
手のぬくもりに
抗うこともできず
愛に包まれていく

ほのかに香る髪の
甘い 花の匂い
薄化粧の 空
昼下がりに見た夢。

2016/07/07 (Thu)
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