詩人:千波 一也
胸のうちにあるたしかな金属はこの世でたったひとつのかなしみです 生身であることを証すための痛み、ならどんな音色にもそのゆびをいとしさを奏でるひとがいてもいいけれどもそれは通過点 やがては弾いて傷になるいつかどこかでなにかをかばう途切れ途切れ、がなめらかさ嘘だとかほんとうだとかそういうことではなくささやかなすべての箱へのお返しに夢のそとから古い軌道で