詩人:快感じゃがー
やさしいひと が 好き
多分 みんな そう
どうせなら
甘い飴 をくれる ひとに
ついていきたいの
やさしいひと が 好き
多分 いつも そう
惹かれて ゆくよ
チョコレートみたいな
言葉に
うつつを抜かす
ロリポップキャンディの
後味は
爽やかな香り と ともに
だけど
気をつけて
見失ってしまうと
ほら 舌には 赤い色
やさしいひと が いい
多分 あたしは そう
どうせなら
どうせなら
地上の罰 より 地獄の罪
誰だって
怖れは
感じたく ないから
オブラートに
包んで
捨ててほしいよ
やさしいひと が 好き
きっと
あたしは
選んでしまう
たとえば
分かっていたとして
それでも
あなたの手 を 取ってしまう
ねぇ
クレープの中身 を 知りたい?
でも
教えない
内側に包まれた
あざやかな色
は 一度きり
格別の幸せを
さぁ
食べてみて
早く 食べて みて
試食は
いつだって ご自由に
だけど
気をつけて
見失ってしまうと
ほら
舌には 赤い色