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どるとるの部屋  〜 「桜」への投 票 〜

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詩人:どるとる


桜が咲く季節は とても悲しくなるんだ
あなたのことを思い出してしまうから

緩やかな陽射しが坂道に降り注いで
君は自転車でゆっくりと降りてくる

重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに

いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない

この寂しさは 僕を強がらせるよ

口笛が下手くそで 君によくからかわれた
そんな思い出も今は宝物になってるよ

大切なのは過ごした時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちだと思う

風が吹いて タンポポの綿毛が 空に舞い上がる
旅に出るんだね 白い帽子をかぶって

どこでもない自分だけの場所を探して
春の旅人は 宛もない明日を探す

地図に足跡を刻むように

ひとつ
あるいは
ふたつ
増えていく

大切な人
大切なもの
どれだけ守れるかな
いつまで守れるかな
そんなことを思っています

重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに

いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない

この寂しさは 僕を強がらせるよ

そんな想いを 忍ばせて 桜は咲いて
そして散っていく。

2016/07/18 (Mon)
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