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詩人:どるとる
また明日 会いましょうって狭い路地裏に消えた 誰かの影
今日も約束もないのに 口先だけの口約束
友達なんていないんだって笑ってるうちが花なんだって
そんなの知ってるって走り去った 昨日とおなじ路地裏に消えた僕の影
数え切れない言い訳や屁理屈に悪戦苦闘している僕の弱点は芯が弱いこと
あっという間に日は落ちて
逃げ帰るように少しでも人のいない場所へ人のいない場所へ走る今にも飛び出しそうな心まる見えの僕の影
さよならはまるで夢のように僕の全てを射抜いて 僕は穴ぼこだらけ レンコンみたい
また明日って言って
手を振っただけで
しばらくは会えない
はじまりはまるで楽しい夢のようなのにさよならは悪夢みたいにほら 僕を悲しみに突き落とす
見上げた空にはいつも謀ったように月が輝いて 涙する僕を申し訳程度に慰める
ああ 夢なら覚めて
夢じゃないなら殺して
全て 終わりにさせて
さもないとまたあの暗い路地裏に消えてしまうから 僕の影は弱虫だから。