詩人:どるとる
ありふれた気持ちを鞄に詰め込んだら
君の知らない駅へ行く電車に乗るよ
向こうに着いたなら電話をするよ
遠く離れた恋だけど寂しくさせないよ
多分君より僕のほうが寂しがりだから
時には電話越し泣いちゃうかもね
強がったぶんだけ本音言うと寂しくて
何度もかけようとしてやめた電話
メールが一通 開くとそこに君から
「あんまり無理はしないで」
君を好きになって良かった
忘れないよ 今日という日を
思い出すだけで悲しくなるような
思い出なんていらないと言った
東京の暮らしにもなんとか慣れたよ
電話でしかわからない君の毎日が
腹を抱えて笑うくらい楽しいもので
ありますようにと願う流れ星に
もう寝てしまったかな 眠れない夜に
窓を開けて そこに広がる夜の向こう
町並みは静かに 遠くにたたずんで
今では僕を 優しく迎え入れてくれる
忙しくて滅多には会えないけど
来週こそは会えたらいいねと思う
風がほほをからかうように吹いた
今頃君は何をしているだろう
たまにはそんな想像をするのもいい
今度会えたなら 君に話そうかな
今の気持ちを 少し大袈裟にデフォルメしたり
強がったぶんだけ本音言うと寂しくて
何度もかけようとしてやめた電話
メールが一通 開くとそこに君から
「あんまり無理はしないで」
君を好きになって良かった
忘れないよ 今日という日を
流した涙と一緒に 覚えておくよ。