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[14093] piero〜王子様にはなれなくて〜

詩人:チェシャ猫

例えば君が僕に話しかけてくれたとして
その内容が別に意味のあることでなかったとしても
多分 君の顔がちらついて眠れないくらいうれしくて
幼かった僕はただ
ピエロになっておどけてた

誰かに自慢できることもなくて
ましてや君の横に立ったとき
絵になる男なんかじゃないけれど
ピエロだって言われてもいいさ
君に微笑っていてほしい。。


もっともっと側にいたいけど
君の手をとって幸せになりたいけど
・・・僕は王子様にはなれなくて
スポットライトの当たらない舞台の下で
零れた涙を抱きしめた・・・。。


君の描いた物語の
主人公にはなれないけれど
ピエロだっていいさ
ハッピーエンド迎えたその時には
君の側にいさせて。。

僕の胸で泣く君を
抱きしめたくて伸ばしたその腕は
気付かれないようにポケットに突っ込んで
ただただ僕はおどけてみせた


ピエロだって言われてもいいさ
君が微笑っていてくれるなら・・・・。。

2004/06/22 (Tue)
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