詩人:高級スプーン似
信じられない
かもしれないが
私は
幽霊を見たことがない
これ以上ない真夜中
頭の中が真っ白な状態
それが本当の私
なんだとしたら
私を受け入れるなんて
無理
余裕があってこその人
猶予があってこその私
愚図愚図と
ひたすら愚図愚図と
他のすべてを後回しにして
こんな文章を書いている
それこそが私だろう
違うのか
不慮のハッピーエンド
あと少しの希望
やわらかな弁解
せせら笑う絶望
贅沢な憂鬱
曖昧にして
ぼかしたそれらは
キタナイキレイゴト
陳腐で気持ち悪い
言い回し
ただ、ありふれていく私
おまけにまだ笑ってる