詩人:ふくざわゆいと
「子供」
それはいつの時代も幸せの象徴だった
「女」
それは強く優しく 儚く美しい存在
神聖な宿命を背負う 戦士である
しかし ボクらはいつの日か
寂しさを感じ 身体を重ねる術を
現実逃避に似た快楽を
覚えて 欲望や誘惑に負け
「男」は人を捨て 獣と化して…
女は傷つき 獣は消えて
新たな生命は この世界を知らぬまま
金で簡単に処理される
人はなぜ それほどまでに弱いのか
なぜ こんなにも愚かなのか
過ちを繰り返し これほどまで
傷ついて 傷つけて
苦しみながら 醜くなるのか
…
ボクは見たくない 知りたくなかった
けれど 確かに 今 ここに 生きている
苦しむキミの姿も こんな現実社会も
これでいいのか と問いかけてみても
街は何も語らない