詩人:さみだれ
地球最後の詩は
天を青いと表現して
あなたの心に深く深く刻み込まれ
私の前から姿を消した
未来を憂い
悲痛な現実を嘆きつつも
色とりどりの花を咲かせ
土手を歩く背
この詩の終わりにささやかな祝福を
あなたの願いや
祈りとは裏腹に
地球最後の詩は
情け容赦ない比喩の連弾
過去にすがり
幸福を履き違えるばかりでも
色とりどりの花は咲き
この日の幸せを案じているのに
人類最後の詩は
今日の足跡を美しく刻み
あなたの心を確かに幸せにする
そう決められていると信じて
その詩の終わりにささやかな祝福を
2014/05/03 (Sat)