詩人:さみだれ
夢見る猫
タンスの上
マタタビ追いかけるのが楽しい
でもこの日の終わりに餌がでなくて
人間になりたいと願って眠る
全部夢のなか
戻らないつもりで
永遠にここにいられるもんだと思ってる
あれ?ここはどこだろう?
何してたんだっけ?
手足を使って首を動かしてみるけど
見たこともない部屋
知らない人がいる!
早く知らせなきゃ!
えっ、誰に?
とりあえず鳴いてみる
それが気に入ったらしい
知らない人が手を叩いて喜ぶ
なんでここにいるんだろう
誰か教えてくれよ
何度泣いたって思った通りに鳴けない
私は長い夢を見ている
そうだって信じなきゃ