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[192346] 未来に渡すバトン

詩人:どるとる


いつもは わずらわしくて仕方ない
存在なのに 離れると
しばらく 引っ込んでた
寂しさが 強いはずの僕を弱らせるんだよ
強がって 虚勢を張ってただけだって
気づかせられてしまうんだよ

一緒にいれば 喧嘩ばかり
離れれば とたんに寂しくなる
それが「家族」だって 「恋人」だって
「夫婦」だって
そこに愛があれば

リボンみたいに 人と人を つなげてる
目には見えない 関係という相関図

手繰り寄せたその先には名前も知らない誰かが今の僕が 生きてる理由になってる

誰も自分一人で生きてる人なんかいない
自分のルーツは自分が生まれるずっと昔
コツコツと積み重ねてきたものだと知れ

螺旋を描いた DNA 未来にバトンを渡す
何世代にも受け継がれてきた血
感謝こそしないが 感慨深いよ
どんなきれいごとでも語れない
ドラマがそこには あるのだろう

二人が出会った 偶然に似た奇跡
運命なんて言葉で飾ったりした
他人だって 家族になれる
違う血が交わってそこに生まれる新しい命

バトンが渡されるようにリレーは続いてく
誰が勝ったとか負けたとかないレース

スタートもなけりゃゴールもない
僕もバトンを渡す役目を担うランナー

一生懸命に今を生きて 走り続ける

流れる涙を 笑えるものなどいない

バトンを渡す日 僕は誰を見送るんだろう

見上げた空に 虹が架かる 雨上がりに見えた かすかな希望

悲しみを越えた先に 出会うものは 幸せとは限らないけど

可能性があるのならば 希望は捨てることはできない

リボンみたいに 人と人を つなげてる
目には見えない 関係という相関図

手繰り寄せたその先には名前も知らない誰かが今の僕が 生きてる理由になってる

誰も自分一人で生きてる人なんかいない
自分のルーツは自分が生まれるずっと昔
コツコツと積み重ねてきたものだと知れ。

2016/08/10 (Wed)
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