詩人:どるとる
混雑した 人混みを縫うように歩いて
少しの強がりと弱音を抱いた
宛もないまま 町外れまで行こうか
二人の手が描くいびつな蝶々結び
歩道橋の真ん中まで来たら
打ち明けようこの気持ちを
言葉が見つからないときは
思ったまま伝えればそれでいい
君がもしもうなずいてくれたなら
今まで君を思った僕の気持ちは報われる
私もよと あなたは抱きしめてきた
そのぬくもりは太陽みたいだった
告白は歩道橋の真ん中で
離ればなれの君と僕を つないだ
今にも泣きそうな顔で君は
なぜかありがとうって笑った
どんな言葉よりもきっと伝わる
形のない見えないぬくもり
伝わったよと言いたいけれど
ごめん僕も涙で目の前が見えない
永遠を 紡いでく
二人の物語は
そこから始まった
時計が動き出すよ
二人のために
歩道橋の真ん中まで来たら
打ち明けようこの気持ちを
言葉が見つからないときは
思ったまま伝えればそれでいい
君がもしもうなずいてくれたなら
今まで君を思った僕の気持ちは報われる
痛みは 次第にやわらかな毛布みたいな優しさに変わってく。