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[192415] 夜明けまえ

詩人:どるとる


散々嫌な思いもしてまだ捨てられない
思いに今も悩まされているうら若き人

夜明け前の街並みは静まり返ってる
静寂が耳に痛いとはこういうことかな

原付バイクで飛ばす景色 朝焼けが 染めてく空

誰にも大切なものが
一人にひとつはあって
それが何であれ大切なものなら
失うことのないように
守って ちゃんと愛して
昨日と変わらない眼差しで 見つめて

時計が刻む君と僕の異なる時間
勿論名前も知らない人の時間も
刻んでいく 長短はあるけれど
不確かな世界で唯一確かに

目を閉じると周りの音が鮮やかになる
心音が生きてることを伝えてる

誰にでも ゆずれないものがあるはずだ
それが人でも物でも価値は同じだ
消えないように そばにいて
たまに僕の間違いを叱って
誉めることがあるなら誉めてよ

そして いつか
道は行き止まりに
たどり着いてしまう
別れは 避けられない
今は健在の大切な人も
一人一人
僕より先に消えてくから
その覚悟を 持っておこう
悲しみに 負けないように

昨日と同じ夜明けが 朝を連れてくる
相変わらず不味い珈琲に苦笑いする

誰にも大切なものが
一人にひとつはあって
それが何であれ大切なものなら
失うことのないように
守って ちゃんと愛して
昨日と変わらない眼差しで 見つめて。

2016/08/20 (Sat)
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