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[137654] インスタント・禅

詩人:EASY

肺で酸素を吸う奴が
ブラックホールで生まれたら

それはさすがに孤独と言える


生まれて腹が減ったのは
地球に飯があるからさ

生まれて腹減る奴は皆
地球が仲良くしてくれる


生まれて腹が減った時
そこがブラックホールなら

それは孤独と言えるけど


金がないだけならば
孤独じゃないくて貧乏だ

生まれて腹が減ることは
矛盾じゃなくて出来事だ


地球にやって来たのなら
家賃があるかも知れないし

誰の力も借りないで
一人で生きて行くなんて
本気で思えるかも知れない

でも

肺で酸素を吸う奴が
一人で生きて行くなんて
言ったところでそんなこと
その初めから出来やしない

地球と相性悪いから
お別れだとさえ言えやしない


地球に来た訳じゃなく
地球とずっと居た訳で
地球にずっと居た訳で

つまり人とは地球です

地球が時間の過程の中で
形を人に変化した


だから実は
地球は人間に

文句もないけど
守りもしない

それは常に共に来て
それは先も共にある


もし仮に

地球が泣いているのなら
人も泣いていることで

人が笑っているのなら
地球も笑っているんだよ


人が戦争していれば
地球が戦争してるんだ



誰かが息を吸ってたら
僕も息をしてるんだ

地球が呼吸してるんだ


二酸化炭素を削減しても
人の心が苦しけりゃ

地球に酸素は有害だ


人が戦争しなくても
人が心で争えば

宇宙から見た地球では
その戦争は続いてる






僕等は地球と共にある





多分

宇宙人が
地球征服に来ないのは

そのことを知ってるからだ

科学が進歩して
戦闘能力が上がるだけなんて


最高潮のナンセンスだ

ある意味何も進歩がない

人が作った映画では
宇宙人と人間が

宇宙の中での戦争してた



宇宙人が知ってることは
僕達にも分かるのさ






僕等は宇宙と共にある




生まれて腹が減った時
そこがブラックホールでも

2009/01/11 (Sun)
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