詩人:EASY
肺で酸素を吸う奴が
ブラックホールで生まれたら
それはさすがに孤独と言える
生まれて腹が減ったのは
地球に飯があるからさ
生まれて腹減る奴は皆
地球が仲良くしてくれる
生まれて腹が減った時
そこがブラックホールなら
それは孤独と言えるけど
金がないだけならば
孤独じゃないくて貧乏だ
生まれて腹が減ることは
矛盾じゃなくて出来事だ
地球にやって来たのなら
家賃があるかも知れないし
誰の力も借りないで
一人で生きて行くなんて
本気で思えるかも知れない
でも
肺で酸素を吸う奴が
一人で生きて行くなんて
言ったところでそんなこと
その初めから出来やしない
地球と相性悪いから
お別れだとさえ言えやしない
地球に来た訳じゃなく
地球とずっと居た訳で
地球にずっと居た訳で
つまり人とは地球です
地球が時間の過程の中で
形を人に変化した
だから実は
地球は人間に
文句もないけど
守りもしない
それは常に共に来て
それは先も共にある
もし仮に
地球が泣いているのなら
人も泣いていることで
人が笑っているのなら
地球も笑っているんだよ
人が戦争していれば
地球が戦争してるんだ
誰かが息を吸ってたら
僕も息をしてるんだ
地球が呼吸してるんだ
二酸化炭素を削減しても
人の心が苦しけりゃ
地球に酸素は有害だ
人が戦争しなくても
人が心で争えば
宇宙から見た地球では
その戦争は続いてる
僕等は地球と共にある
多分
宇宙人が
地球征服に来ないのは
そのことを知ってるからだ
科学が進歩して
戦闘能力が上がるだけなんて
最高潮のナンセンスだ
ある意味何も進歩がない
人が作った映画では
宇宙人と人間が
宇宙の中での戦争してた
宇宙人が知ってることは
僕達にも分かるのさ
僕等は宇宙と共にある
生まれて腹が減った時
そこがブラックホールでも