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[192454] 待ちぼうけ

詩人:どるとる


夜中に家を抜け出していつもの場所へ急ぐ
テントでこしらえた秘密基地に集合

お菓子とジュースは各自持参 決まって休み前の日だった

ランタンで照らされたテントの中で
どんな話をしただろう 光源は降るような星だけだ

いまだ誰かが敷いたレールの上を走る世界


夜が明けるのを
ずっとここで首を長くして待っているよ
目印なんかないけど
夜明けが 来たら
旅立つだろう 最初の一歩を 踏み出して

僕は 何を待っているのだろう
来ることもないバスを
雨でもないのに傘を持ってくような
用意のいい人生は 生きたくない
雨が降ったなら 濡れればいい
そんなその場しのぎでいい。

2016/08/25 (Thu)
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