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[192461] 待ちぼうけ

詩人:どるとる


なんでもない何時もの夜の片隅で
僕は誰かのことを思っている
ポケットの中にある携帯
メールが来るまでの少しの時間も
寂しいと思うようになったのは
一体いつからなんだろう

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな

夜明けまではまだ遠い夜の片隅で
待ちぼうけをくわされている気分だ
はみ出しそうになって慌ててしまった涙
君は笑わず 抱きしめてくれた
そんなことの積み重ねで僕の中で君は特別になったんだろう

僕らは何度も 出会いそして別れていく
同じ寂しさと喜びを分かち合う
人混みの中に見紛うことのない君を見つけて安心したのか とたんに泣いてしまうんだ

流れてった数分が
全部報われるとき
それは君に出会えたとき
寂しさが喜びに変わる瞬間
僕は この上なく幸せになるの

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな。

2016/08/26 (Fri)
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