詩人:どるとる
さよなら 君は軽くまばたきをして
悲しみから上手く目をそらしたね
嘘をつくことが 平気になりました
嘘をつくことに 痛みを感じなくなりました
僕は僕を嫌いになる
雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている
結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた
さよなら 平らげた皿に盛られた時間を
鼻をつまんで 胃袋に流して消化してく
人の悪いところばかり 見えてしまう
人の良さより粗を気づけば探している
僕は僕を やめたくなる
いつまでも 降りやまない雨に降られて
傘はやがて 意味のないものになって
雨宿りをするのも嫌になった
目を閉じて 広がる暗闇に描く光 イメージでこしらえたよ
雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている
結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた。