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[192469] 遠くまで

詩人:どるとる


鳥の群れが 海を渡っていく
寝坊助の猫が あくびしながら目覚める

寝ぼけたままの頭に珈琲を淹れて
カーテンを開けて 朝食の下ごしらえ

夜明け前のひんやりした空気にふれて
僕は少しだけ 明日が待ち遠しくなる

海沿いにバイクを 走らせて加速してく
スピードに 乗ってそのまま遠くの街まで

夢の内容はいまいち覚えてない
ふれられない幻みたいなものさ

僕は 何をこんなに急いでいるんだろう
急ぐ旅でもないのに

気持ちをつないでどこまで行けるかな
ちょっとした博打だ 試してみようか

地図も道しるべもない 宛のない毎日
頼りになるのは 狂ってばかりのコンパス

夜が明けていく
太陽が海を赤く染めた
エンジンは快調

夜明け前のひんやりした空気にふれて
僕は少しだけ 明日が待ち遠しくなる

海沿いにバイクを 走らせて加速してく
スピードに 乗ってそのまま遠くの街まで。

2016/08/28 (Sun)
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