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詩人:是清。
「曖昧に笑つた/昨日から旅立つた/やつと」>幾つもの影に脅かされて居りました/未経験の高波、崖崩れ/上手い事自分を騙して参りました/「酔ひ痴れる独り芝居」?>ゆつくりと堕ちて往つてゐるのが解りました/じつくりと腐つて往くのを感ぢました/後はまう/発酵に失敗した半端者に成るだけです。>ですから、新品の靴で歩き出す事に致しました/上手に歩けるやう、今はゆつくり、ゆつくりと>物事には時機、と謂ふものが有る事を此の度思ひ知る事になりました/まう弐度と同じ轍を踏む事の無いやう/新しく用意された階段で、私は物を考える事に致しました。