詩人:♪羽音♪
あの人には放って置かれたくない
あの集団には放って置かれたい
いつも現れる
あの集団の欠片たち
あの人の分身であり影の部分
それはまるでチェスの駒
それに振り回されて
本当に萎えるし鬱陶しい
アナタのいう監視って
こういう事なの?
アナタのいう心配って
こういう意味なのか?
毎年、誰かしら
彼の元から逃げ去り
監視という名の
集団犠牲者続出中
逃げ出さななければ
被害がないのかと言えば
それも大違い
存在無視と威圧と
睨みと皮肉と嫌みと
見せつけるかのような
女友達へのベタベタな可愛がり
嫌がらせの雨が降る
心にヒビが入るよりも先に
粉々に割れた
硝子の破片が頬を伝う
泣く私を見るアナタはいつも
キラキラと笑顔で生き生きしていたね
アナタの目はいつも言っていたよ
「傷ついた君の顔が好き」
「苦しんで泣いてる君が好き」
あの子には優しさと愛情を
私にはただのプレゼント
そこには愛情も何もない
保険を繋ぎ留めておくための
ただの餌に過ぎなかった
だってアナタは
人を愛せない
自分も愛せない
だけれど沢山の人から
愛される事を夢見ていた
なぜならそれが
アナタのステータスだから
周りはもはや
心を抜き取られ
思いのままに操られる
ただの操り人形
アナタの正体には
誰も気づかない
皆は賞賛と褒め言葉で
アナタの外側を固めた
私は母性愛と内面の補充に力を注いだ
けれど心が壊れた時
私は魔女になった
アナタは泣いた
アナタは怯えた
それを見て私は去った
泣き顔を見て
怯えた姿を見て
私には子供のような
笑顔にはなれないよ
心苦しかった
けれど今もアナタは
苦しんでる
私が施した 内面的な愛情に
それはまさに神経毒
徐々にアナタを蝕み
喰い尽くし苦しめる
それはいくら監視をして
安心を得ようとも
毒の効果は治まらない
私も同じくアナタの毒に侵される
アナタの笑顔には
毒性があった
アナタの愛情には
依存性も
まるで麻薬だよ
麻薬と神経毒
どちらもやはり物騒だね