詩人:快感じゃがー
言い訳は得意じゃないの
嘘ばかり並べていたら、
どれがあたしの恋人か
わからなくなってしまったんだもの
ぬるま湯のなかで
ふやけてくような
ちいさなプールを
海と錯覚する
金魚のキモチ
こんなに近くにいるのに
まるで圏外で、
凸凹道をひたすらに
直そうとしてるだけ
孤独につけ込む唄ね
この穴を埋めるでも
広げるでもなく
虚勢のなかの自分を
踊らせる唄
このメロディを聴くと
何かが音を立って
崩れ去って
また何かが生まれる
音がするわ
<再生音>
Re:Birth
空を仰いで、
見出すはあたし
ああ、恋多き乙女
あたしはまた
言い訳の始まり