詩人:どるとる
今日も僕達はフラフラ 眩暈がするような1日をなんとかかんとか暮らしてる
笑うどころか泣くこともない太陽を後目に雲は時々涙をこらえきれず大量の雨粒を下界へ吐き出す
明日の地図を頭に描き損ねて宛もなくたださまよう迷子の1日にも光は見えないだけでここにある
すぐそこにある
どんなことも骨折り損にはならないさ
ゆえに失敗も後悔も過ちさえもそれぞれに意味がある
偉大なる理由があるのさ
だから進め
恐れず進め
立ちはだかる壁をもものともせずに
雨の中 風の中
立ち止まるときも生きる気力を捨ててしまわないで自分よ
いつもいつも懐に財布よりずっと大切にしまえ
予測にもないような突然の訃報に涙を見せないように頑張るよりも自分の今をちゃんと見極めちゃんと地面に足が着いてるかたしかめることを最優先に迷える時を行け
今日も僕達は具合悪くなるくらい迷い悩み苦しんでるから
忙しくないわけがないさ
眠ってたって頭の中ではいろんな回路が動きまくってるんだ
少しはそんなことを踏まえろ 踏まえたうえで扱いを考えろ
世の中よ 人使い荒すぎるぞ
今日も僕達は
明日もおそらく
何かが忙しくて
何かが大変で
何かが悲しくて
何かが嬉しくて
だからだから
生きてるし
時々は
天に召されたくもなるんだ
無理もないさ
だから
それを
変だとか言ってくれるな
それを
むやみやたらに常識で撃ち落とすな
よーく聞こえる耳があるなら聞き流さず聞いてくれ 世の中
僕達は叫ぶから
うるさいくらいに
それぞれの願いや思いをウタにして
ゆえに詩人はひとり今日も言葉のプールのなかでただ上手に容易く溺れるのだ。