詩人:山鳩
君からの言葉が
少しのあいだ聞けなくて
君からのいつもの言葉が
縁遠くなった気がして
少し寂しくなっていた
そんなとき
ひとことだけ
ボソッと言ってくれれば
気が休まるのに・・
言葉は大切なもの
でも言葉をこえた
二人だけのシンパシーのようなものが
こころとこころに通っているなら
言葉なんて
ある意味で無用にも思える
「愛してると」か「好き」とかを
お互い口にすることが
少し乾いた感じがして
その言葉の比重が軽くなったと
感じられたら
君とのなぞなぞあそびも
もうすっかり
板についたような気がする