詩人:どるとる
明日も今日みたいに笑ってるんだろう
くだらないことで大袈裟なまでに
時計は回り続けて夜明けを連れてくる
そして今日も始まる新しい一日
生まれては 死んでく 命は
今日だけでも いくつあるのだろうか
なんてことを考えていた
電車の窓 移ろう景色 過ぎてく
悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ
絵に描いたようなラブソングを歌っても
愛を伝えられるとは思えなかったんだ
死にたいほどの退屈は僕をまだ生かして
繰り返しの軛の中に縛りつけてる
曖昧であやふやな輪郭をたどる
旅の途中に 出会った光のような
まばたきの合間に見えた 世界
まぶたの裏でかたかた回る 幻灯機
映るのは あなたが望んだ世界だろうか
何の面白みもない映画の登場人物の一人に過ぎない
僕らは それぞれの物語の中では間違いなく主人公やヒロインで
それを 確かにするために生きている
悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ。