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詩人:どるとる
両手もかじかむほど寒い冬の夜
もうすぐやって来るクリスマス
サンタさんに何をお願いしたの?
内緒って笑う我が子を母親は
あたたかい目で見つめてる
誰にも訪れる クリスマス
戦争の絶えない国にも
ひび割れた窓辺にも
貧しい人にも
雪は 降り積もり すべてを白く染めて
遠く鳴る 鐘の音
メリークリスマスをあなたに
歩き疲れ 立ち止まる公園通り
一人の少年が寂しそうに立ち尽くす
僕はクリスマスなんて大嫌い
涙を浮かべて 少年は言ったよ
クリスマスの日ママはいなくなった
誰もが大好きな はずのクリスマス
泣いてる人もいるよ
笑ってる人もいるよ
一人ぼっちの人にも
優しい明かりが寄り添うよ 赤と緑のクリスマスカラー
もみの木のてっぺんの星
キラキラと輝いてる
振り返る 僕の思い出がよみがえれば
閉じたまぶたの向こう クリスマスは
いつだって 輝いてる思い出のひとつだ
すべての人にどうか同じ輝きがあるように
誰にも訪れる クリスマス
戦争の絶えない国にも
ひび割れた窓辺にも
貧しい人にも
雪は 降り積もり すべてを白く染めて
遠く鳴る 鐘の音
メリークリスマスをあなたに。