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[192508] 綻び

詩人:どるとる


油断したらすぐに凍えてしまいそうな
寒さを堪えながら家路に向かい歩いてる

鼻歌混じりにため息も白く煙ってる

多分僕らの間には余計な言葉は要らなくて
ただ 寄り添っていれば簡単に幸せになれた

つないだ手を ときにわがままに離したり
ときに 寂しくなって あわてて結び直したり

もう絡まってほどけないほど 複雑な結び目を重ねて
僕らは いつの間にか 同じ未来を その瞳に映してた

世間はクリスマスだと浮かれながら
意味もわからずはしゃいで ばか騒ぎして

綻んだ 時間の先っちょを つかんでる

百年くらいしたら 君も僕も変わってしまうでしょう
それでも変わらないものを 愛そうよ

運命なんて知らないけれど 出会ったことで
僕らは僕らになったのならそれは運命かな

存在するすべてに 終わりがあるなら 永遠なんてないから
限りあるこの時間の中でどれだけ君を 愛せるかな

毛糸玉みたいな 命が少しずつ
綻んでいくのを なんとなく感じてる

止めるすべもなくただ流れるまま
収束するすべてを見送るだけ

つないだ手を ときにわがままに離したり
ときに 寂しくなって あわてて結び直したり

もう絡まってほどけないほど 複雑な結び目を重ねて
僕らは いつの間にか 同じ未来を その瞳に映してた。

2016/09/06 (Tue)
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