詩人:どるとる
透明な傘が好きなの 君はそう言った向こう側が透けて見えるからビニールの向こうに広がる世界は少しだけ 違って見えるシーツからはみ出してる君の爪先名前のない 気持ちが僕の心を染めた幸せは こんな雨上がりの午後に舞い降りるんだよちっとも特別なことじゃない光と影が 戯れる世界で 二人はあや取りをしている紐解けるかな つまんだ糸の先この指とまれ青い鳥よ遠い昔にきいた歌が 耳に降るよ。