詩人:甘味亭 真朱麻呂
春は
思い起こさせる
遠い昔の出来事を
思い返させる
暖かな風に吹かれながら
僕は縁側で一眠り
大人に染まりきった心を塗り直して
もう一度子供に戻ってみる
木漏れ日 ゆらゆら
春の夢
木陰に ひらひら
桜の花びら
夢の中へ 暖かな夢の中へ僕をはこんでゆくよ
ウグイス ホーホケキョ
春めく町
入学式に 卒業式
出会いと別れの始まりの季節
春の訪れ
夢の中へ すゞやかな夢の中へ僕を連れていくよ
ほんの少しの後悔と
ほんの少しの名残を残しながら。
2007/03/30 (Fri)