詩人:さみだれ
君は目を瞑ってていいよ
悪いものは何もないよ
手探りに歩くこともやめれば
傷つくこともないよ
そのうち日が沈んで
その事にも気づかず
君は星に踊らされることなく
ずっと起きていられるよ
思い出せるなら
思い出していなよ
君のひどい人生が
今日死んだんだよ
私は愛情を嫌った
世界の終わりを望んだ
いつまでたっても変わらない君を
私は神様だと疑ったりもした
君は目を瞑ったまま
楽しそうにお話をせがむ
明日の天気を気にしてる
紅茶にとけたジャムの味
「好きよ」と頬を染めて
私は耳を塞いで
世界の終わりを望んだ
そんな私の頭を撫でて
君は神様に代わって言う
「好きよ」と頬を染めて