詩人:どるとる
砂時計の砂の一粒が落ちていくみたいに
時間は 少しずつ確かに 消えていく
僕は 歳を重ねて そのぶん何かを知って
多分何かをなくして
代わりに何かを得て
「大人」という ものに変わるんだろう
何者かもわからない 自分はなんだろう
それさえもひどく曖昧なままだ
繰り返される 毎日の中に
意味もなくただ あるような
今日という一日を どれだけ
無駄にしていくんだろう
可能性なんて 別にほしいとは思わないよ
適当に生きれば いいと思ってしまうよ
落ち着くのは 安泰
どうだい?恥ずかしいだろう
でもそれが 僕の生き方だ。