詩人:どるとる
まだ夜も明けてない空 街は眠りの中
静かに流れる カーステレオと車
カーブをひとつ ふたつ過ぎたなら
岬で少し休憩 君と夜明けを見る手筈
海鳥が つがいで 仲良く 飛んでく
東の空から 解き放たれた サーチライト
街を射抜くように 扇状に広がる 光
僕は大きなあくびをするんだ
思い出になるよ 忘れられない今を 君に手渡そう
見せたいのは 明日になったら すぐに
忘れてしまうような 景色じゃない
宝石ちりばめたような夜空が流れる
今の気持ちをどんな言葉にしようか
伝えきれない喜びや小さな感動を
閉じ込めることはできないだろう
だから僕はためらいなく抱きしめられる
青と白と銀の 混ざりあった 世界
手を伸ばしてつかもうとした あの星
手をかすめるのは冷たい風だけ
この世界のまだ知らない すべてを君に見せたいな
笑ってる君が今よりもっと笑ってくれるようにと
シートを倒せば 即席の プラネタリウム
天窓から 見える 僕らだけの星空
東の空から 解き放たれた サーチライト
街を射抜くように 扇状に広がる 光
僕は大きなあくびをするんだ
思い出になるよ 忘れられない今を 君に手渡そう
見せたいのは 明日になったら すぐに
忘れてしまうような 景色じゃない。