詩人:どるとる
もういくつも 積み重ねた言葉なんだよ
でも何度でも繰り返したい言葉なんだよ
容赦ない風に 芯まで冷やされて
泣きそうになって こらえて笑った
夜明け前の 空はどこか君に似ている
果てのない優しさに寂しさを隠してる
僕が君を思うとき 君も僕を思うのかな
都会と地方で遠く離れたふたつの場所で
互い違いに 暮らす僕らをつないでるのは
たまに取り交わす電話やメールではなく
それ以外のときにあなたを思うときの
寂しさや ちょっとした気がかりが火種さ
僕の中に 笑ってる君を描くよ
つないだ手のあたたかさはなんだろう
簡単に幸せになれてしまうから不思議だ
近づく夕闇に 先に追い越されないように
走った 帰り道で転んだ君を 抱き抱えた
案外 軽いんだなって 内心思ってたよ
幸せはそんな何でもない時間の中にある
君が泣いてたら世界の反対側にいても
すぐに飛んでいくから無理はするなよ
そう言ってる僕が無理してしまうことを
君は見通していたようで見たことかって
泣きながら僕の 涙を 拭いてくれたよね
弱さをみせることも時には必要らしい
強がって意地を張っても辛いだけだ
服の趣味も 映画の好みも 読む小説も
笑っちゃうくらい 重ならない僕らだけど
なんとなく タイミングが 重なるよ
悲しい映画を観たとき 泣く場面が
一緒だったり 同じところでつまずいたり
些細なことだけど 僕らは その時だけ
互いを わかりあえてた気がする
僕が君を思うとき 君も僕を思うのかな
都会と地方で遠く離れたふたつの場所で
互い違いに 暮らす僕らをつないでるのは
たまに取り交わす電話やメールではなく
それ以外のときにあなたを思うときの
寂しさや ちょっとした気がかりが火種さ
僕の中に 笑ってる君を描くよ。