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[192638] 叙情詩

詩人:どるとる


本当のことを 言葉にするのは 傷痕をさらけ出すようなものだ

知られたくないから 隠しているのさ 下手くそな嘘で

泣きながら 笑いながら 今を生きている

いつか たどり着いてしまう終わりの場所

まだ見ぬ未来に 抱く不安がどうしても期待を
追い越せなくて

立ち竦む 道の上 太陽が落ちてきて
まだ知らない夜が またひとつ生まれた

君のアパートの 部屋 暇があればセックスに耽った

手当たり次第に 新しいものに手を出し しなくていい怪我をする

竜の鱗みたいな 雲が 東へと流れていく

僕は ただ、きれいだなと思うだけだ

誰かが呟いた 一言で 誰かが今日も 救われ 傷ついて
被害者も加害者もなく

間に立って風に吹かれた僕は 孤独だった
何度裏切られようが希望の光を探した

夜明けの空に
言葉はいらない
涙を流せば
それでいい

まだ見ぬ未来に 抱く不安がどうしても期待を
追い越せなくて

立ち竦む 道の上 太陽が落ちてきて
まだ知らない夜が またひとつ生まれた

泣き止んだ君の瞳に虹が生まれた。

2016/09/29 (Thu)
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