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[88365] 古の神を祭る

詩人:雨蛙

古の神を祭りし日
宵闇の帳も下りて
打ち上げられた火の花の
消えゆく残り香が
また夏の終わりを
告げてゆく
頭をたれた向日葵が
暮れゆく空に花散らし
顔を隠した太陽が
申し訳なさげに山に落ち
群青色に星々が輝いて
少し冷たい風を
緩やかにつれてくる
白んだ遠い空が
焼けるよう赤らんで
雲の切れ間から
今日もまた
溶けだしそうな御日様が
虚ろうように昇ってく

2006/10/28 (Sat)
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