詩人:どるとる
待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日
翼を広げた 鳥の行方はわからない
宛もなく ただ自由を探しているのだろう
波立つ海の 水面をからかいながら
もうあんなに 遠くを飛んでいる
待ち合わせたいつものあの場所で
明け行く夜に 光と影が手をつないで
優しい雨が 涙に紛れて 降るのさ
待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日。