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[192650] 白い羽が降る夜

詩人:どるとる


煙突がひとつもない街にも
クリスマスはやって来て
子供たちの枕元に プレゼントを届ける

絵本のなかのサンタクロースは
とても 優しいおじいさんで
悪い子にだってちゃんと
プレゼントをくれる

何かをしでかして怒られて泣きながら
一人 空を見上げてた小さな頃の僕の
心にあなたは ちゃんといました

今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど

君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ

白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな

クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ

窓の外は白い冬
明かりが ひとつ ふたつ 灯ってる
映画館の前で待ち合わせ

時計ばかり気にしていた
僕は 時間にうるさくて
少し君に辛くあたってしまう
あとで後悔するのは目に見えて わかってたのに

この街に住む一人一人に あるクリスマス
あなたと僕 そして名前も知らない誰か

人の数だけクリスマスはあるんだろう
いつもは泣き通しでも今夜だけは

幸せじゃなきゃいけないんだろう
だから謝るよ めずらしく僕から先に

クリスマスだから浮かれたっていいんだ
幸せだって 微笑む君が目に浮かぶよ
とっておきのクリスマスをあなたに

今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど

君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ

白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな

クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ。

2016/10/02 (Sun)
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