詩人:どるとる
いくつになっても 調子っぱずれなメロディ
相も変わらずお人好しで
損得で生きられない
誰かのためを思うと いてもたってもいられない
涙を流す 人に 差し伸べる手を
いつでも持っていたいよ
たとえば 裏切られたとしても
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる
背丈ばかり 伸びました 身の丈に似合わず寸足らず
夕暮れの道に ひとつ影を落として
爪先で 蹴った石ころが 側溝に落ちた
上手に運べたならいいな 明日に今日の思い出を 残らず
夜明け前の街に 犬の散歩する人と
すれ違って 挨拶をしたら 挨拶が返ってきた
それだけで嬉しくなってしまう単純な僕だ
学校にも職場にも どんな世界の果てにでも
幸せはあって それに気づく目を持てるか
それに かかってるよ僕らの未来の行方は
東から 差した 日差しの光線 おはようで目覚める朝 今日が始まる
雑踏の中でふと目を閉じると
いろんな人の声が 聞こえる
そこには愛は あるかな
手をつなぐ恋人や並んで歩く親子の
手のなかには 小さな種がひとつ
未来を咲かせる 種さ
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる。