詩人:どるとる
ずっと 歩いてきた道のりが 走馬灯みたいに
よみがえってまぶたの裏に
まだ知らない 明日を 色々とイメージしながら
スタートラインに 立った僕は
空を見上げて ため息を吐いた
変わらないことの幸せと
変わってしまうことの悲しさの間で
僕はいつも 迷って悩んでいたんだ
僕には広すぎる街で 黄昏の風に吹かれ
宛もなく 歩いた
一番星を見つけた君が 指差す未来には幸せがあるのかな
今はただ ページをめくるだけだ
急かされるように 明ける夜
何度も繰り返した 後悔と挫折を
諦めという言葉で飾らないで
スタートラインに戻った僕は
初心ってやつを思い出そうとしてた
そばにある思い もう一度確かめた
つないだ手のぬくもり
人混みを避けて 生きてたら 笑いかたさえ忘れてしまった
なくしたものよりあの頃の僕が持ってないものを見つめよう
一つ一つ 消えてく明かり 不安げに 肩落とす夜の片隅で
理由もなく 寂しいのと君は泣いた
僕は何も出来なかった
僕は何をすべきだったのだろう
何ができたというのだろう
僕には広すぎる街で 黄昏の風に吹かれ
宛もなく 歩いた
一番星を見つけた君が 指差す未来には幸せがあるのかな
振り返れば 過ぎ去りし日々は輝いて見える
まぶしいほどに 僕は笑ってた。