詩人:どるとる
積み木を積み重ねるように
日々を 重ねて巡る季節を渡る風になる
見上げた空は 透き通り
青く広がるオクトーバー
日記にはさんだ栞
大好きな 花の押し花
あなたの 笑顔が 眩しくて
目を 背けたのは僕の
弱さなんだろう
でも 恥ずかしさに隠した
頬染める恋の色
ただ 一途に誰かを思った
若かれし僕の影
伸ばした手をすり抜けていく
光や風 見えないものにふれたくて
遠くから眺めていた 海を守る 灯台のように
ため息の数は百を越え
気づいたよ僕は恋をしている
目を合わせるだけで恥ずかくて
言葉も交わせぬ うちに
縺れほどけた
鼻緒の切れた下駄
生まれてはじめての恋
ただ 一途に誰かを思った
君だけを思った
立ち止まる 道の上
降り積もる 時間
永遠も足りないほどに
君を 見つめてるだけで
飽きることなく 僕は幸せだった
叶わぬ恋だけど それもまた味わい深い
だからありがとうと伝えたいのです
あなたの 笑顔が 眩しくて
目を 背けたのは僕の
弱さなんだろう
でも 恥ずかしさに隠した
頬染める恋の色
ただ 一途に誰かを思った
若かれし僕の影。