詩人:どるとる
そっと目を閉じて
暗闇の中に光を探した
窓の外では降りやまない雨が降ってる
何色でもない 色に染まって
どしゃ降りのなかを駆け抜ける
まばたきの合間に
見えた気がした 明日
町中が 明かりを消したような 真夜中
出会う人もなく ただ流れていく時間
一人さえも いなくなったような世界
なんならこの寂しさに 名前をつけようか
今ある そのすべては なんのためにある
幸せのすぐ傍で 平気で人が死んでいる
ため息を まとわせて 風切るように走る
睡魔に勝てずに 乗り過ごした電車
気づけば ここは見知らぬ駅だ
看板には 「未来」と書かれている
町中が 明かりを消したような 真夜中
出会う人もなく ただ流れていく時間
一人さえも いなくなったような世界
なんならこの寂しさに 名前をつけようか。