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[192718] 僕の知らない君と君の知らない僕のこと

詩人:どるとる


君は悲しいときほどよく笑うから
笑ってるときほど 心配になるんだ

せめて 泣いてくれたなら助かるけど
見えない君の心の中 こんなとき
僕は何も できない自分がひどく情けなくなる

どうして 心だけは 見ることができないのかな

悲しいときも うれしいときも
そばにいるはずなのに

大切なことが こんなにも
見えてなかったんだね

何でも知ってるようでまだ知らないことばかりだ

君は僕の何を知ってるというのだろう
僕が何に悲しみ何に喜ぶのか

そんなことは知るよしもないだろうから
わかったふりなんてしなくていいよ
すべてをわかりあえるはずもないから
わからないものはわからないままでいい

こんなに長い人生でも 知り尽くせない君のこと

知らないほうがいいこともある
それは良し悪しだ

本当に大切なことだけを知っておけばそれでいい

たとえば今君が流す涙の理由くらいは知りたい

振り子みたいに 行ったり来たりの毎日
また同じ場所に戻って 振り出しから
いつまで続くのか
いつになれば終わるのか
悲しみは 幸せと 並んで歩いてる

どうして 心だけは 見ることができないのかな

悲しいときも うれしいときも
そばにいるはずなのに

大切なことが こんなにも
見えてなかったんだね

何でも知ってるようでまだ知らないことばかりだ。

2016/10/12 (Wed)
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