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[192743] 自画像

詩人:どるとる


私の心の中にあるあなたを 描いて
愛しいぶんだけ色を つけていくの

重ねた思い出はいつの間にか輝いて
夢から覚めても消えない 幻

あなたを僕は絶え間なく 思ってく

握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ

僕の心の中に あなたは まだ 残ってて
その胸の音で 居場所を知らせてくれる

言葉は やがて 音になり 声になり
僕の琴線をふるわせて 歌になる

額面を飛び出して会いに行く

思ったままを言葉にしたり 文字にすることって
思ったよりずっと難しいんだね
でも、紡いでくきめ細やかな糸
偶然を運命って 呼びたいから
僕は一瞬を 永遠と思うんだ

たとえば 明日命をなくしても
今日あった ありふれた出来事の
一つ一つは 消えないで
ここにずっと 灯ってるんだ

握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ

描き出した 自画像は 生彩を 持って
魂を赤く燃やすんだ。

2016/10/15 (Sat)
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