詩人:さみだれ
稲穂の揺れる小道を
手を引かれながら歩いた
君はもう忘れた
いつか抱いた心残りを
どうしてここは
変わらず今も静かに風を受けてる
思い出そうよ
君が転んだ後のことを
思い出そうよ
君が眠るまでどうしてたかを
目が覚めたときの気持ちを
橋の向こうで手を振る
涙を浮かべながら君が駆ける
だけどもう忘れた
いつか抱いた胸の熱さも
思い出せずに
変わった今を自然に受け入れてる
それなのに君はここで
立ち止まることだけ覚えて
影が遠く伸びて
思い出そうよ
君が喜んだ面影を今でも
2014/10/28 (Tue)